不動産投資では、一棟アパートや区分マンション、一戸建てなどさまざまな選択肢があります。
アパートを一棟購入して賃貸経営をしていく「一棟アパート投資」には、どのような特徴があるのでしょうか。
今回は、これから不動産投資を考えている方に向けて、一棟アパート投資の特徴と他の不動産投資との違いについてご紹介します。
一棟アパート投資の特徴は?節税効果はある?
一棟アパート投資の特徴は、少ない取引の手間で大きなリターンが得られるところです。
とくに、新築アパートの場合は築10年までは大規模修繕なども発生しにくいので、賃貸経営に関する手間もあまりかかりません。
修繕のタイミングについても、資金計画に合わせてご自身でコントロールできるところが強みです。
また、節税面でもメリットがあります。
アパート経営で発生した費用は経費として計上できるので、所得税や住民税の節税効果を高めることができます。
また木造の物件であれば減価償却費が大きくなるので、節税効果が高くなります。
一方、リスクについてもいくつか特徴があります。
まず、一棟アパートは投資規模が大きくなるので、そのぶんリスクも大きくなります。
ローンを利用する際も高額な借り入れになるので、将来の金利上昇や経営が悪化したケースを想定した十分な備えが必要です。
また、地震や台風などの自然災害が多い日本では、災害によって建物が倒壊する恐れもあります。
一棟アパート投資は他の収益物件とどんな違いがある?
一棟アパート投資は、区分マンションや一戸建てと比較してどのような違いがあるのでしょうか。
区分マンション投資とは分譲マンションの一部屋に投資する方法で、自由度は低いですが、自己資金が少なくてもローンが組みやすいことが特徴です。
駅近や築浅の好条件のマンションであれば、空室リスクが低いこともメリットです。
売却したいと思ったら売却しやすいので、流動性が高いことも一棟アパート投資とは違う点です。
このようにリスクは小さい反面、一棟アパート投資と比較して利回りが低くなる傾向にあります。
一戸建てでの投資は、一棟アパート投資と比較すると、条件によっては利回りが高くなることがあります。
一棟アパートよりは売却しやすいので、流動性も比較的高いといえます。
それぞれに一棟アパート投資よりも優れた点がある一方で、資産価値の手間や所得税・住民税の節税効果は、区分マンションや一戸建てと比較して、やはり一棟アパート投資のほうが大きくなる傾向があります。
まとめ
今回は、これから不動産投資を考えている方に向けて、一棟アパート投資の特徴と他の不動産投資との違いについてご紹介しました。
一棟アパート投資は他の収益物件と比較すると、節税や利回りの面でメリットが多くあります。
取引に関する手間が少ないので、仕事が忙しくあまり時間がかけられない方にもおすすめです。