不動産管理では、不動産の定期的なメンテナンスが欠かせません。
そのなかでも「2年目点検」というものがあることをご存じでしょうか。
2年目点検とは、新築から2年目以内に実施されるアフターサービスのことです。
今回はアパートやマンション経営をされている方に向けて、賃貸管理で知っておきたい2年目点検とはどのようなサービスなのか、その活用方法をご紹介します。
賃貸管理で利用できる2年目点検とは?保証期限はいつまで?
不動産経営のために購入した新築のアパートやマンションは、数年間は大きな不具合が発生しにくいものです。
しかし、今後の修繕費を考えると、築年数が経っていない段階からしっかりと点検をしてメンテナンスしておくことが重要です。
そこでおすすめなのが、分譲会社や施工会社が実施している2年目点検です。
一般的に新築のアパートやマンションを購入する場合、2年間のアフターサービスがついています。
2年目点検とは、施工や設備機器の保証期限が2年以内であることから実施される無償のアフターサービスです。
この2年目点検は必ず実施されるわけではなく、賃貸管理をされているオーナーから不具合を申告する必要があります。
そのため、「知らない間に保証期限が切れていた」ということも珍しくありません。
新築から2年目以内のアパートやマンションを管理されている場合、まずはアフターサービスの基準について確認してみましょう。
一棟購入している場合は、専有部分だけでなく、廊下や階段、駐輪場、エントランスなどの共用部分も対象になることが多いです。
賃貸管理で利用できる2年目点検の活用方法をご紹介!
次に、無償の2年目点検を上手に利用する活用方法をご紹介します。
新築後の数年でよく見つかる不具合は、天井のひび割れや壁紙のはがれ、クロスの隙間です。
キッチンやトイレなどの水回りの設備の故障や水漏れも、重要なチェックポイントです。
室内の換気扇がきちんと動いているのか、異音がしていないかも確認しましょう。
そのほか、サッシや建具のガタつきやぐらつきについてもセルフチェックするのがおすすめです。
また、ご自身で見つけることが難しい不具合を把握するためには、専門家にインスペクションを依頼する方法もあります。
賃貸管理においては、インスペクション費用を経費に計上できるのでおすすめの方法です。
まとめ
今回はアパートやマンション経営をされている方に向けて、賃貸管理で知っておきたい2年目点検とはどのようなサービスなのか、その活用方法をご紹介しました。
2年目点検を賢く活用することで、その後のメンテナンス費用を節約することができます。
賃貸管理をされている方は、まずはアフターサービスの保証範囲と保証期限について確認してみてください。