不動産の購入を検討している人は、市街化調整区域について聞いたことがあると思います。
しかし、通常の地域と比べて制限があることをご存じですか。
また、投資用に物件を購入しても問題ないのか気になるでしょう。
そこでこの記事では、市街化調整区域の不動産を購入することについて詳しく解説していきます。
市街化調整区域とは、市街化を抑制している区域のことです。
要するに、積極的に住宅を建てない地域だと考えてください。
これに対して、市街化区域とは不動産を建てることが可能で、開発が進められている区域です。
このような条件から、不動産の投資は難しいと考えるかもしれません。
しかし、現在では市街化調整区域内でも、住宅の建設と販売が進められていることが事実です。
なぜなら、都市計画法が制定されるより前に建てられた物件については、増改築などが認められているからです。
2001年に改正された都市計画法により原則として建て替えなどはできませんが、現在でも自治体の基準によって建て替えが可能なケースが存在しています。
具体的に市街化調整区域で建てられる建物は、下記3つの条件を満たす必要があります。
都道府県知事の許可
農林漁業用建築物
このような施設であれば、区域内に建物を建てられます。
市街化調整区域で不動産投資する注意点
先述しましたが、市街化調整区域であっても不動産を建てることは可能です。
しかし、投資するには下記の注意点があるので、事前に把握しておかなければなりません。
具体的には、
建て替えや新しい建築には許可が必要
住宅ローンの審査が通りにくい
価値が低く、売却しにくい
が挙げられます。
まず、新しく建築するには自治体の許可が必要です。
そのため、必ずしも許可されるかは限らないため、場合によっては物件を建てられないことも考えられます。
次に、住宅ローンの審査が通りにくいことが注意点です。
不動産を建てるときは、金融機関からローンを借りる人が多いと思います。
しかし、市街化調整区域に建てられる不動産は価値が低いとみなされるため、住宅ローンを融資しない金融機関がほとんどです。
また、価値が低い物件は将来的に売却しにくいリスクが挙げられます。
そのため、投資用としては長期的に所持しにくいとも考えられます。
市街化調整区域とは、市街化を抑える区域のため、不動産投資する際は注意点を意識するようにしましょう。
市街化調整区域の特徴と注意点をしっかり把握して、不動産購入を検討してみてくださいね。
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