アパートやマンションを購入して賃貸経営をする場合、空室期間が長引くと収益が悪化します。
そのため、賃貸経営では入居者を多く集めて、なるべく長く入居してもらうために空室対策をおこなうことが重要です。
今回は、投資物件の空室にお悩みの方に向けて、空室の原因の調査方法と対策についてご紹介します。
賃貸物件の空室の原因は?原因を探る調査方法のポイント
賃貸物件で空室対策をするには、まず空室の原因を探るための調査をすることから始めましょう。
空室の原因を調査するためには、さまざまなチェック項目があります。
まず、もっとも重要なポイントは、やはり家賃の設定です。
交通アクセスや周辺環境に対して家賃が高すぎる場合や、地域の家賃相場に合っていない場合、価格を見直す必要があります。
家賃が高すぎる物件は、入居希望者の候補から早々に外れてしまうので、相場をしっかり確認することが重要です。
また、所有する賃貸物件の市場環境を調査することも重要です。
「周辺に大規模マンションが建築されて、賃貸から分譲に切り替えている人が増加している」
「近隣の分譲マンションが賃貸として貸し出されている」
「不景気で家賃の低いエリアへ流出している」
など、賃貸物件の需要は周辺環境や社会情勢に応じて変化します。
間取りに関しては、人気の高い間取りになっているのか、広さと部屋数のバランスが合っているかがポイントになります。
和室がある場合や狭い部屋が複数ある間取りは使い勝手が悪く、入居者が集まりにくい傾向にあります。
設備に関しては、電気コンロや和式トイレ、屋外洗濯機置き場などは入居をためらう原因となることが多いです。
また、実際に現地に足を運んで、賃貸物件の状態を確認することも重要です。
共用部分やゴミ置き場が荒れていないか、自転車置き場は整理されているかなどをチェックしてみましょう。
賃貸物件の空室の原因は?おすすめの空室対策
間取りや設備に原因がある場合は、リフォームや設備交換をおこないましょう。
リフォームは費用をかけすぎると回収できない恐れがあるので、費用対効果の高いものを選択するのがおすすめです。
電気コンロをIHコンロに交換したり、和式トイレを洋式トイレに交換したりすることは、費用対効果が高いでしょう。
賃貸物件の管理が行き届いていない場合は、小まめな清掃やメンテナンスを実施してくことが大切です。
家賃に問題がある場合は、まずは敷金・礼金の設定を見直してみましょう。
家賃は一度下げてしまうと再度上げることは難しく、収益悪化につながるため、初期費用を安くするほうがおすすめです。
まとめ
賃貸物件の空室の原因が判明すれば、その原因に対して対策をおこなうことができます。
物件の管理状態や家賃設定など、入居者の目線に立って空室の原因を探ってみましょう。