近年の日本では、気候変動の影響もあり集中豪雨が頻発し、毎年のように全国各地で豪雨災害が発生しています。
不動産管理における豪雨対策のとしておすすめなのが、浸水を防ぐ防災グッズである止水板です。
今回は、賃貸物件の不動産管理を検討されている方に向けて、豪雨対策に必要な止水板とはなにか、種類ごとの特徴をご紹介します。
賃貸物件の浸水対策に必要?不動産管理で気になる止水板とは?
日本では、「非常に激しい雨」「猛烈な雨」などと表現される集中豪雨が、ここ30年で急激に増加しています。
夏季に発生しやすい大型台風やゲリラ豪雨も増加傾向で、建物に甚大な被害を与える浸水被害が毎年さまざまな地域で発生しています。
気候変動の影響もあり、過去に水害の例のない地域であっても、浸水被害はいつ発生してもおかしくありません。
不動産管理では、災害から入居者と建物を守るための防災対策をする必要があります。
今回、ご紹介する止水板とは、豪雨や高潮などの災害のときに、住宅内に水が流れ込むのを防ぐ板のことです。
賃貸アパートや賃貸マンションでは、エントランスに設置され、洪水が発生した場合に、建物内への浸水を防ぎます。
止水板という言葉には防災用品の他にも、土木建築材料としての意味があります。
土木建築材料の止水板とは、コンクリート構造物の継ぎ目に入れる板のことで、ダムやトンネル、防潮堤などで使用されている材料です。
賃貸物件の浸水対策に必要?不動産管理で気になる止水板の種類
賃貸アパートや賃貸マンションに取り付けられる止水板には、大きく分けると手動タイプと自動タイプの2種類があります。
手動タイプには、簡単に設置できる簡易型止水シートやドア枠にはめ込むタイプ、金具で取り付けるタイプの止水板があります。
なかには工事不要なものもあり、さまざまな場所に設置可能です。
自動タイプは、水の浮力で自動的に止水板になる仕組みで、夜間や無人の施設にもおすすめです。
そのほかにも、ドア自体に止水機能をもたせた止水ドアや、通常時はシャッターとして使用できる止水シャッターもあります。
止水板の種類によってかかる費用や工事の規模が異なるので、賃貸物件の管理体制や浸水リスクなどから検討してみてください。
まとめ
今回は、賃貸物件の不動産管理を検討されている方に向けて、豪雨対策に必要な止水板とはなにか、種類ごとの特徴をご紹介しました。
自然災害が年々激甚化している日本では、管理している賃貸物件を浸水被害から守るために、止水板の設置がおすすめです。
止水板には手動タイプと自動タイプ、さらにドアやシャッター自体に止水機能をもたせたものまで幅広く、賃貸物件の特徴や予算に合わせて選ぶことができます。