不動産管理では、賃貸物件を維持していくためのメンテナンスが必要になります。
部屋のクロス張り替えもそのひとつで、経年劣化によって痛んだ壁紙は定期的にリフォームします。
今回は不動産管理をご検討中の方に向けて、賃貸のクロス張り替えが必要になる原因と注意点をご紹介します。
不動産管理で賃貸物件のクロス張り替えが必要になる原因とは?
賃貸物件を管理していると、日焼けなどの経年劣化によってクロス張り替えが必要になります。
しかし、普通に生活していてもおこる経年劣化以外でもクロスが痛んでしまうことも珍しくありません。
クロスが劣化する原因は、入居者の属性や生活習慣などによってさまざまです。
小さいお子さまがいるご家庭は手あか汚れ、喫煙者の場合はヤニ汚れがつきやすいでしょう。
キッチンの使用頻度が高い入居者の場合は、油はねや水汚れなどがつきやすくなります。
賃貸物件では原状回復の義務があるため、入居中に汚れてしまったクロスは張り替えが必要です。
その際、気になる費用負担者ですが、通常の消耗以上の汚れであれば、借主の負担となります。
過度な油汚れやヤニ汚れ、ペットがつけたキズ、結露を放置することで
発生したカビなどは借主負担となりやすいでしょう。
しかし、クロスの耐用年数が6年であることから、
6年以上経過している場合は貸主がクロス張り替えをおこないます。
さらに、借主の故意や不注意によって一部の面のクロス張り替えを借主負担でおこなった結果、
他の面と色が合わなくなった場合は、他の面のクロス張り替えは貸主負担となります。
不動産管理で賃貸物件のクロス張り替えをおこなうときの注意点とは
次に、賃貸物件のクロス張り替えをおこなうときの注意点をご紹介します。
まず、張り替えのタイミングですが、一般的にクロスは5年から10年程度で寿命を迎えます。
そのため、目立った傷や汚れがなくてもこの時期を目安に張り替えすることをおすすめします。
古いクロスのままだと印象が悪くなり、部屋探しをしている方からも敬遠されてしまうでしょう。
また、費用相場はクロスの種類によって異なります。
多くの賃貸物件で使用されているビニール製クロスはもっとも安価で、1m2あたり1,000円から1,600円です。
その他、紙製は1,500円から15,000円/m2、布製は1,500円から10,000円/m2、
漆喰・珪藻土のクロスは1,200円から1,500円/m2です。
まとめ
今回は不動産管理をご検討中の方に向けて、賃貸のクロス張り替えが必要になる原因と注意点をご紹介しました。
クロス張り替えをする場合は、汚れの原因によって費用負担者が変わります。
耐用年数を過ぎると貸主側の負担となりますので、
事前に管理計画にクロス張り替え費用を織り込んでおくことをおすすめします。