土地活用にはアパート経営や駐車場経営などの多くの選択肢がありますが、ホテル経営を検討される方は少数派かもしれません。
しかし、近年では都心部のホテルは高い水準の稼働率を誇っており、ニーズが高まっています。
今回は土地活用の選択肢の一つとして、ホテル経営の仕組みや所有地にあったホテルの種類、ホテル経営のメリット・デメリットについてご紹介します。
土地活用におすすめのホテル経営の仕組みと向いている土地の条件
多くの利用者が期待できる商業地域やアクセスの良い立地の土地は、ホテル経営に向いています。
ホテルの経営の仕組みには複数の種類がありますが、主な方法はサブリース方式とフランチャイズ方式の2つです。
サブリース方式は一括借り上げ方式のも呼ばれ、建物を貸して運営もすべて運営会社に任せる経営方式で、その賃料が収入になります。
一方でフランチャイズ方式は、ホテルチェーンのフランチャイズに加盟し、自ら経営をおこなう経営方式で、経営コンサルティング方式とも呼ばれます。
そのほかには土地のみホテル運営会社に貸す方法や、建物の建設から経営までプロのサポートを受けずに、すべて自身でおこなう方法もあります。
土地活用でホテル経営をするには?所有地にあったホテルの種類
ホテルには、都市型のシティホテルやビジネスホテル、カプセルホテル、観光地・郊外型のリゾートホテルやエアポートホテルがあります。
ホテルの種類によって、客層や部屋の広さ、必要な設備などが異なるので所有している土地の広さや立地によって検討が必要です。
ホテル経営を始めたい方におすすめなのが、ビジネスホテルの経営です。
主に出張者が利用するビジネスホテルは、旅行者も利用することが多く、近年は全国的に稼働率の水準が高いです。
交通アクセスがよく、近隣にコンビニがある場合などはビジネスホテルの経営に向いているでしょう。
また、最近注目が高まっているのが、カプセルホテルとビジネスホテルの間に位置するコンパクトホテルです。
広い土地がなくても挑戦できるところ、初期費用の回収がしやすいのがメリットです。
土地活用でホテル経営をするときのメリット・デメリットとは?
ホテル経営のメリットは、一度建設すると長期的に安定した収入が期待できるところと相続税を軽減できるところです。
立地のニーズにあったホテルを建設できれば、経営も失敗しにくいでしょう。
また、不動産は固定資産評価額によって評価されるので、将来ホテルを子どもに相続する際に現金で相続するより30%ほど相続税を下げられます。
一方でデメリットは、他の土地活用と比較して初期コストが高額であるところ、エリアによっては競争が激しいところです。
事業を撤退するときに、残った建物を他の用途に使用しにくいところもデメリットでしょう。
まとめ
土地活用としてホテル経営をおこなうときは、安定した収入が期待できる、ニーズにあったホテルを選ぶことがポイントです。
経営の仕組みもさまざまありますので、自身にあった方法をご検討してみてください。