マンションやアパートなどの集合住宅を経営するとき、部屋が満室でも、駐車場が空いてしまっているという状況になることも珍しくありません。
集合住宅の空き駐車場は、どのように活用すれば良いのでしょうか。
今回は所有している集合住宅の駐車場を持て余している方について、どのような活用方法があるのかをご紹介します。
集合住宅の駐車場の活用方法は?駐車場の空きが増加した理由
集合住宅の駐車場の空きが目立ち始めている理由として、世帯当たりの自動車の普及台数の低下が考えられます。
核家族や一人暮らしが増加したことで、世帯数自体は増えていますが、世帯数の増加に反して、世帯数あたりの普及台数は下がっているようです。
かつては1家に1台のマイカーがあるのが当たり前でしたが、若者世代の車離れや高齢者の増加によって、とくに都市部ではマイカーの所有率が低下しています。
マンションに設置されることが多い機械式の立体駐車場の場合、車種の変化によるミスマッチによって駐車場の空きが増えていることもあります。
集合住宅の駐車場設置率も減少傾向にあり、現在首都圏では50%を下回っているようです。
集合住宅の駐車場で空きがでるデメリットは?なぜ活用すべき?
集合住宅の駐車場に空きがでると、さまざまなデメリットがあります。
まず、駐車場が空いていると、駐車場料金による収入が減るため、収益低下を招きます。
駐車場のメンテナンスにかかるコストを捻出することも、難しくなってしまうでしょう。
駐車場の空きが常態化することで、迷惑駐車や無断駐車などのトラブルも招きやすいです。
また、駐車場が空いていることで、空きが多い物件という間違った印象を与えやすく、部屋探しをされている方に選ばれにくくなるというデメリットもあります。
集合住宅の駐車場の空き区画を有効活用!おすすめの活用方法は?
空き駐車場にお悩みの場合は、まずは入居者に募集をかけてみましょう。
入居時とは状況が変わって、駐車場を希望される方もいらっしゃるかもしれません。
駐車場の空き区画の有効活用するためにおすすめなのが、入居者以外の方へ利用してもらう方法です。
入居者とのトラブルが発生しないようにルールを徹底する必要がありますが、近隣にお住まいで駐車場を探している方にはニーズがあります。
また、空いている駐車場の区画を不特定多数の方に1日単位で貸し出して利用できるシェアリングエコノミーとして活用する方法もあります。
シェアリングエコノミーであれば、機械設置などが必要ないため、初期費用もかかりません。
その他、駐車場のスペースを有料の収納庫として、入居者に貸し出す方法もおすすめです。
まとめ
集合住宅の空き駐車場が増えていくことで、収益の悪化などのさまざまなデメリットがあります。
シェアリングエコノミーや収納庫など、ぜひ空き駐車場の活用方法を検討してみてください。